不眠のために飲んでいたお酒ですが、妊娠したいために禁酒しました

私は30代の前半に、仕事上の人間関係やその他さまざまな事情で精神的に疲れてしまい、やがて「うつ」と診断されました。
うつの中でも不眠の症状がひどく、心療内科でいろいろな精神安定剤や睡眠導入剤も処方してもらったのですが、あまり効きませんでした。
うつと診断される前からアルコール類は大好きで、毎日夕食時にはビールを飲み、お風呂上がりにはワインを飲んで一日の疲れをとるという感じでした。元気であったころはその生活で安定していて、生活の中にお酒もうまく取り入れていたと思います。でも、毎日飲んでいたせいで、ビールでもワインでも酔わなくなり、もちろん眠たくもなりませんでした。
不眠がひどくなってから、何とか寝つきたいと思い、強いお酒の力を借りようと、今まで飲んでいたアルコール類に加えて、寝る前にウイスキーやブランデーを飲むようになりました。睡眠薬と一緒に飲んでいたので、本当はよくないことなのですが、それでもなかなか寝られなかったのです。
ウイスキーなどを飲むとさすがに酔って、とにもかくにも寝ついてはいました。けれども、それはとても苦しい眠りで、3時間ほどするとまた目が覚めてしまうのです。
そんなふうに、夕食後以降はずっとお酒を飲んでいるような日が半年ほど続きましたが、やがて、私はこのままではいけないと思うようになりました。アルコールを飲むためだけに生きているような自分を情けなく思い、自分の生きている意味がわからなくなっていたのです。
そして、何とかして生きがいやりがいを見つけようと思い、それまではあまりほしいと思わなかった子どもを産んでみようと思いました。子どもは生きていくために母親の力を必要とします。私も誰かに必要とされる存在になり、自分の存在価値を実感してみたかったのです。子育てをすることで生きがいを感じられると思いました。
でも、妊娠するためには、今のようにお酒を飲んでいるわけにはいきません。私は心療内科の先生にすべてを正直に打ち明け、妊娠したいことも告げて、情況を改善し、禁酒するためにがんばりたいと言いました。そして、まずはお酒をだんだんに減らしていき、睡眠のほうは薬で何とか対処するようにしていきました。
最初は大変でしたが、寝つけなくても我慢し、ウイスキーの類からスタートし、ワインまで禁酒することができました。先生と相談して、ビールは楽しみのために実際に妊娠するまで飲んでもいいことにしました。
身体からお酒が抜けると、全身が軽くなったようで、久しぶりに生きている気分がしました。時間をかけてビールも、そして薬も減らすようにしていき、妊娠にこぎつけることができました。